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ボルケーゼ美術館展 @東京都美術館

ボルケーゼ美術館展 @東京都美術館
ボルケーゼ美術館展 @東京都美術館
またも最終日。
花冷えというのに、上野のお山は花見客でごった返していました。

なんといってもカラヴァッジョを一番楽しみにしてきたのですが、
今回の「洗礼者ヨハネ」は、
ちょっと、これまで見たものに比べると、
私には、ん?という感じでした。
なんか、厭世的と言えば聞こえはいいけど、絵に魂がないような・・・。
上手いでしょ!的な・・・。
事前に物語的に知っていた絵だったので、期待が高すぎたのもあったのでしょう。
あと、都美の照明がイマイチなのも。
一方向からしかよく見えないんですよね・・・。

特に目を奪われたのは、

プロヴェンツァーレの「オルフェウス姿のシピオーネ・ボルケーゼ」
 1mm角くらいのモザイク画。繊細。職人の美だなあと思うのです。

ベルニーニの「シピオーネ・ボルケーゼ枢機卿の胸像」
 このてろてろ感がたまりません。石でできているとは思えない。。。
 アポロとダフネ(超絶技巧で有名)なんて間近で見たら、鼻血を吹いてしまうんではないかと思う。。。
 ビバ!職人さん!!

ブレシャニーノの「ヴィーナスと二人のキューピッド」
 妙なバランス感がたまらなく色っぽかったです。

ギルランダイオの「ルクレツィア」「レダ」
 黒の背景や、大げさな描写、生々しい表情が、ドラマチックです。
 最近の日本大衆好みの傾向はマニエリスムな気がします。
 ルクレツィアが綾瀬はるか(で合っている?ハッピーフライトとかおっぱいバレーの人)っぽい垂れ目美人。

グェッリエーリに帰属「囚人の夢を解釈するヨセフ」
 妙に囚人が生き生きしていて目を引きました。好き。

リベーラの「物乞い」
 飾られている位置も良かったです。
 白内障と思われるまなざしが胸を打ちます。
 この時期の画家たちは画題も含めて、工夫を重ねていたんでしょうね。

あ、もちろんラファエロ(昔から有名な人は名前気味ですよね)の
「一角獣を抱く貴婦人」も思いのほか良かったです。
ただ、私が抱くラファエロのイメージより、やっぱり大分堅かったですよ。
ちょっと前に見た、ボッティチェリの絵を思い出しました。
あちらは繊細さを引き立たせる堅さだったように思うのですが、
こちらはやはり、ちょっとただただ堅いかな、という印象。

うーん。都美的2大プッシュにイマイチはまりませんでした。

リドルフォ・デル・ギルランダイオ

ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ
(上記の2女性像は後者)
がいたので、ドメニコ・ギルランダイオの血縁者?と思ったら、
前者が息子で、後者はその息子リドルフォの弟子なんだそうです。
わかりにくーい。

ところで、ギルランダイオの2女性像がつけていた黒のアクセサリー。
あれはきっとヴィクトリアン・ジュエリー展でフォーカスされていたジェットなのでしょうね。
http://victorianjet.com/jhistory.htm
こういう、知識がつながっていく体験は、気持ちがいいですねえ。

本展示をもって、都美は2年間の休館。
(日展とか、2年間どこでやるのでしょう。上野の森とか?)
もう少し見やすい照明の美術館に生まれ変わることを祈ります。
ストーリーのある展示室の構造は、是非生かしてほしいですね。
改装後の記念展覧会が今から楽しみです。

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