美術・博物・歴史

5月に行ったアートスポット

5月に行ったアートスポット

 古い話で申し訳ないですが・・・。これからさらにさかのぼる予定。

 約半月でこれだけ・・・。GWの威力。

<花山法皇一千年御遠忌西国三十三ヶ所結縁御開帳>
 http://www.saikoku33.gr.jp/
 http://www.saikoku33.gr.jp/open/img/open_graph.pdf

御本尊 十一面観世音菩薩 御開帳 @第17番札所 補陀洛山 六波羅蜜寺
秘仏 千手千眼観世音菩薩 御開帳 @第30番札所 竹生島 宝厳寺
御本尊 如意輪観世音菩薩 御開扉 @第13番札所 石光山 石山寺
秘仏 准胝観世音菩薩 御開帳    @第11番札所 醍醐山 上醍醐 順胝堂 (醍醐寺)
御本尊 馬頭観世音菩薩 御開帳  @第29番札所 青葉山 松尾寺
御本尊 聖観世音菩薩 御開帳    @第28番札所 成相山 成相寺
 ●それぞれすばらしかったのですが、六波羅蜜寺で運よく内陣に入ることができて、
  個々にご縁を結ばせていただいたのには特に感動しました。

上記各境内
  
宝物殿@六波羅蜜寺・宝厳寺・醍醐寺・松尾寺
 ●六波羅蜜寺の空也像「ほわっ」 うわー、教科書のとおりだーとミーハーに。
 ●醍醐寺では、やはり五大尊像でしょうか。力強さに圧倒されました。
 ●松尾寺の普賢延命菩薩像は目もくらむ美しさ・神々しさでしたよ。。。

 六波羅蜜寺
  http://www.rokuhara.or.jp/
 宝厳寺
  http://www.chikubushima.jp/
 石山寺
  http://www.ishiyamadera.or.jp/ishiyamadera/flower.html
 醍醐寺
  http://www.daigoji.or.jp/
 松尾寺
  http://www.matsunoodera.com/
 成相寺
  http://www.nariaiji.jp/

第26回 青蓮院門跡 夜間の特別拝観 @青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)
 http://www.shorenin.com/night/
春の特別拝観と夜間特別拝観 @圓徳院
 http://www.kodaiji.com/entoku-in/topics/column/news/1235633041.html
夜の特別拝観 岩清水灯燎華 @岩清水八幡宮
 http://www.iwashimizu.or.jp/7/s/to/index.html

開山無相大師六五〇年遠諱記念 妙心寺展 @京都国立博物館
 ●やはり狩野山楽 龍虎図を見たくて行ってまいりました。迫力!
  この後、名古屋、九州でも行うそうです。知らなかった。。。

浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション @日本橋高島屋
 ●里帰りものは、やはり色が美しいです。国芳の金魚がかわいかったですよ~。
  ↓ リストアップブログ。高島屋は専用のページを作らないので・・・
  http://magrittian.blog.so-net.ne.jp/2009-04-30-1

大和し美し(うるわし) 川端康成と安田靫彦 @千葉市美術館
 ●痛恨の時間切れで安田靫彦流し見。いいの。もうすぐ大きな回顧展があるらしいから。
  (茨城でやったばっかりだった気もするのですが・・・)
  私も良寛さんの良さがわかる歳になりました。

ジム・ランビー:アンノウン・プレジャーズ @原美術館
 ●最初、京都を旅した直後なのもあって、リズム感の乱雑さにちょっとくらくらしましたが、
  慣れたらまったりしました。慣れるまでに30分かかりましたよ・・・。
 http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_2592/

まぼろしの薩摩切子 @サントリー美術館
 ●2度目。まったりと癒されました。
 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol02/index.html

山水に遊ぶ-江戸絵画の風景250年 @府中市美術館
 ●3度目。後期B。全期間通して、本当にまるで見飽きない良展示でした。
  府中市美術館でやるからこそ、こんなにゆったり見られるのよね~。
  思う存分山水に遊ばせていただきました。感謝。
 http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/sansui/index.html

松屋創業140周年記念 描かれた不思議な世界 ミヒャエル・ゾーヴァ展 @松屋銀座
 ●やんちゃな風刺画に大爆笑でした。サルモネラ菌の出てくる絵本って、かっこいいな。
 http://www.matsuya.com/ginza/topics/090511e_michael/index.html

ジャネット・カーディフ & ジョージ・ビュレス・ミラー 展 @メゾンエルメス
 ●とにかく「The Forty-Part Motet 40 声のモテット」が良かったです。
  指揮者になったり、歌い手になったり、聴衆者になったりと、音楽部の頃を思い出しました。
  カウンターテナーの人が良かった。モテット大好き。指揮したくなるんだよね~。しかも40声。
  以来、ルネサンス期の音楽をヘビーローテで聴いています。
 http://www.tokyoartbeat.com/event/2009/BA51

マーク・ロスコ 瞑想する絵画 @川村記念美術館
 ●はじめて見たのですが、良かったです。あんまり高い位置じゃないほうが好きだなあ・・・。
  ただ、作品にすっかり中ってしまい、多少精神状態が不安定になったところに、
  爆弾を投下されて、その後ひと月ほど私生活では使い物にならなくなりました(苦笑)
  仕事はわっしょい!状態だったので、何とか乗り切りましたよ。うかつに見れない絵だわい。
  あんな自己否定の渦の中、ぎりぎりとこなした仕事を、
  手放しで認めてくれた先輩やお客さんたちに大感謝!
  おかげさまで私生活のほうも完全復活できそうです。
 http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/200902_rothko.html

常設展 @川村記念美術館
 ●なんていうか、あるところにはあるのね・・・。いい美術館です。
 http://kawamura-museum.dic.co.jp/collection/index.html
 
パウル・クレー 東洋への夢 @千葉市美術館
 ●線のクレー。マッチョからほんわーまで。私はやっぱり線に関しては晩年のほうが好きだの。
  東洋文化とのつながりは結構こじつけくさいのが多かったですヨ・・・。
 http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2009/0516/0516.html
 
江戸浮世絵巻 @千葉市美術館
 ●好みの問題で、お前の実力はそんなもんじゃないだろ!という部分もありましたが、
  肉筆物はやはりお流石です。
  肉筆の歌麿、師宣はもちろんですが、刷り物の栄泉が良かったですよ~、おしゃれで。
 http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2009/0516_2/0516_2.html

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[鑑賞] ヴィルヘルム ハンマースホイ展 (2008/12/6)

Suhoi_2 ラスト間際とはいえ、かなり盛況だったハンマースホイ。
私も含めての日本人が好きな空気感がありました。
ちょっと淡いブルーグレーがかかった感じ。
そもそも背中が大好きだしね!うなじラブ!な国民性。
長い間見ていても全然疲れない、心地よい静寂がありました。
静寂なのにストーリーがたくさん詰まっている感じがして、
にもかかわらず、
絵の中にも自分の中にも明確なストーリーを求めない不思議な感覚です。
私は冬の宮殿を描いた絵がお気に入りでした。
額縁も雰囲気に合っていて素敵。
真っ白な天井を描いた絵も、塗りの質感と、
白の色重ねが自然に表現されていて、うっとり。
印象が一番強かったのは、お天気雨の絵。
跳ねるように光る水面を揺らす雨粒の音が聞こえるようでした。
他の絵よりも色感が明るいから、ということではなく、
空気感を表現するのがすごくうまい画家なんだなあ、
というのがもやもやとではなく、十分はっきり確認できる絵でした。

今年はこういう、日本では知る人ぞ知るな展覧会が大規模に沢山開かれた年でしたね。
ウングワレーとか、行けなかった展示もたくさんありましたが、
来年もこの傾向は続くのではないかな、と、楽しみです。

<ヴィルヘルム ハンマースホイについて>※展覧会資料より抜粋
北欧の象徴主義美術を代表する最も重要な作家のひとり。
17世紀オランダ絵画に強い影響を受け、
フェルメールを思わせる静謐で古典的な室内表現が特徴。
住居ストランゲーゼ30番地のアパートを舞台に、妻イーダの後姿が繰り返し描いた。

<インフォメーション> ※終了
ヴィルヘルム・ハンマースホイ -静かなる詩情-
会期:2008年9月30日(火)~12月7日(日)
午前9時30分~午後5時30分(金曜日は午後8時)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜休館
http://www.shizukanaheya.com/top.html

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[鑑賞] 丸紅コレクション展 (2008/12/28)

20081228 無謀なスケジュールの中、どうしてもどうしても行きたかったので、
行ってきました。
とってもラッキーなことに、たまたまいった時間に空いていて、
すっと入場することができました。
出てきたときに長い列ができていたことを思うと…。

まずは着物のコレクション。
中でも白綸子地岩に松藤文様染繍小袖が豪華絢爛。
綸子に一部絞り、刺繍に筆書き。
そこまでやる?という感じ。
それでいて上品なんだよなー。不思議。
辻が花の再現なども見事でした。

続いて、文様デザイン。
澤田宗山「走鹿」がとてもモダンでよかったです。
商業デザイナーということだったので、
さぞ有名人だろうと家でググってみたのですが、月桂冠の復刻ボトルの情報しか、
ほぼ引っ掛かりませんでした。
宗山の皿を買ったというかたのブログを見ると、それもすごくキュートで、
わー、手ぬぐいとか絵葉書ほしーと思いました。
なんで埋もれちゃってるんだろう。今フォーカスしたら受けそう。
今と違って日本の商業デザイナーにはあまり名声がついてこなかったんですかね。
夢二なんかはどっちかというと画家として名声→商業デザイン、ですものね。
東郷青児の鳩のデザインもかわいらしかったです。

それから日本画。
和田英作の湖の絵がよかったです。きれいで落ち着く絵でした。
こんな写真撮りたいけど、まず撮れないよな的美しさと言いますか。
こうして見ていると私、空気感のある絵が好きなんだなあ。
小磯良平の裸婦もよかった。女性の柔らかい美しさがよく出ていました。
それと今は手元にリストがないので、作家名もタイトルもわかりませんが、
冬の絵(山ではないもの)が、温かい雰囲気でよかったです。
また、現代絵画はあまり理解ができないほうなのですが、
海の中の景色を描いた作品は、きらめきが見えるようで、
とても引き込まれました。

最後に西洋画。
コローの絵はコロー展に来ていましたね。
結構覚えているものです。
ヴラマンク、ゲインズバラ、クールベ、ルノワールのオリーブ畑の絵が、
とてもよかったです。
ヴラマンクの疾走感といったら。
ヴラマンク、競輪選手だったんですって。
ルノワールは、久々に良品にあったなあ…というしみじみ。
(ルノワール ルノワール展は行けなかったので…)

そしてオオトリは、いよいよボッティチェリ。
美しきシモネッタの肖像。本当に美しかったです。
洋服の素材が丁寧に表現されていて、肌もとても若々しく美しく、
ヴィーナスの再来と言われたのもうなずけます。
斜めから控えめに見ていたとはいえ、思わず時間を忘れてしまいました。(邪魔…)

残念だったのは、図録もハガキもとても印刷が悪かったこと。
はがきは数も少なかったです。
気に入ったものが多かっただけに、もうちょっと印刷がいいものがよかったな…。

展望台からの景色もよくて、東郷青児記念美術館は、雰囲気がとてもよかったです。
そうそう。最終日だからなのか、出品リストは係りの方に声をかけないといただけませんでした。

今年はこれで鑑賞収め。
来年も行きたい展示が沢山。今から楽しみです。

<丸紅コレクションについて>※展示情報から抜粋
総合商社・丸紅のルーツは、江戸時代末期に創業した呉服商にあります。
その長い歴史のなかで、伝統に育まれた特色ある美術コレクションができあがりました。
呉服の商品開発のために集められた衣裳は、
近世の染織技術や流行をたどることのできる貴重な資料です。
また、昭和初期にきもののデザインをそうそうたる美術家たちに依頼したことから、
彼らとの接点が生まれ、洋画を中心に多くの佳品も集まりました。
西洋絵画は、ゲインズバラ、コロー、クールベ、印象派、エコール・ド・パリからビュッフェまで、
1970年代に成熟した日本市場を対象に、
丸紅が総合商社として初めて本格的に美術品の輸入販売に参入したときの収集品です。
なかでも《美しきシモネッタ》は、日本にある唯一のボッティチェリの作品です。

<シモネッタについて>※コレクション情報から抜粋
 シモネッタ・ヴェスプッチは1475年にロレンツォ・ディ・メディチ主催の
「大騎馬試合」で美の女王に選ばれた絶世の美女で、
同試合の勝利者となったロレンツォの弟ジュリアーノの恋人と噂されましたが、
胸の病で1476年に22歳の若さで夭折しました。
彼女の美しさと、ジュリアーノとの恋物語はポリツィアーノやボッティチェリや
ピエロ・ディ・コシモなど多くの詩人や画家の想像力を刺激しました。
ボッティチェリの傑作「春」や「ヴィーナスの誕生」も彼女をモデルにしているといわれています。

<インフォメーション> ※終了
丸紅創業150周年記念 丸紅コレクション展
~衣裳から絵画へ 美の競演~

会期:2008年11月22日(土)~12月28日(日)
  月曜定休 ただし11月24日は開館
会場:損保ジャパン東郷青児美術館
開館時間:午前10時から午後6時まで、金曜日は午後8時まで
  *入場は閉館の30分前まで
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/program/index.html

丸紅コレクションHP
http://www.marubeni.co.jp/gallery/collection.html

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[鑑賞] 巨匠ピカソ展 (2008/12/14)

まだ、絵に負けそうだなあー、という体調でしたが、せっかくなので出陣。

Picaso_1 Picaso_11

まずは国立新美術館へ。
思ったより空いていて、ほ。
展示はすべての年代を抑えた、まさに王道の回顧展。
ポートレートがあったりして、バラエティーも十分でした。

表現方法といい、描く人というよりは、作る人、という感じだったんだなあ。
作品もさることながら制作遍歴自体が作品な作家さんだから、これほど愛されるんですね。
私は絵画よりも立体により惹かれました。
立体のほうが考え抜かれた構成と勢いのバランスが良かったように思います。
意外にも、絵画は慎重さと繊細さのほうが先に立っているように感じました。
私はとにかく寂しさを感じる作品が多いように感じられて、
牛の骸骨のある絵を見ていたら、耐えられなくなって、
涙がぽたぽた落ちてきてしまいました。
おなじモチーフの立体はそうでもなかったのですが、
この絵と、近くにあった人の頭部の立体には、
あからさまな反戦の絵とかよりも、内部の孤独が出ているような気がして、
ギュッとなりました。
ミノタウルスの表現といい、愛人たちの絵がとても美しいだけに、切ない。

私はやっぱり青の時代と新古典主義の作品が安心して見られました。
シュルレアリスムの絵は単純に感情にストレートに来て好きなんだけど。
冒険のできない女。
あー。岡本太郎の「明日への神話」を無性に見に行きたくなりました。
岡本太郎のほうが、悲しみや怒りの中にも屈託ない明るさがあるように思う。

さてさて。結局閉館間際までいたので、残り2時間。
結構ピカソ熱にやられて疲れてはいましたが、サントリー美術館へ。

Picaso_2 Picaso_21

こちらは肖像画を中心に構成されています。
まず最初の親友カザジュマスの死の絵にやられてしまいます。
前の展示の寂しさの棘が抜け切れていないので尚更です。
弾痕まで描くなよ。妙に温かい暖色の雰囲気と相まって、つらいよ。
ピエロやミノタウルスなど、ピカソが自分を重ねていたといわれている作品も、
肖像画として並べられています。
小品の海を背景に走る女性2人がまぶしく感じられるほど、
不安定なイメージを受ける作品が多かったです。
刺されたり、投げられたり、どMですか、あなた。
そして最後の絵画。
最晩年に描かれた「若い画家」の絵が、また孤独を強く感じる絵で、それはもう、切ない。
金も名声も恋人も得て、何がそんなに寂しいのか。
だからこそ、こんなにも創作意欲を失うことなく表現し続けることができたということなのかな。

国立美術館に収めきれない部分を共催するという形にしたおかげで、
サントリー美術館の構造の良さが出ていたように思います。
と、初めてほめたくなる良展示。
これくらいの作品点数が一番いい。(もっと少なくてもいい。ガレ展行きたかったな。)
次のJapan蒔絵展はとてもとてもとても楽しみだけど、点数が多そうなので、きっと疲れるだろうなあ。

私にガツンと来た絵は、半分以上ポストカードになっていませんでした。
残念…。
これまで晩年のちゃちゃっと書いた作品を見ることが多かっただけなんだな、と
確実にピカソがより好きになった2展示でした。
でもすごーく疲れましたよ。

<インフォメーション> ※終了
巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡
会期:2008年10月4日(土)~12月14日(日)
会場:国立新美術館 
開館時間:午前10時~午後6時、毎週金曜日は午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)
-----
巨匠ピカソ 魂のポートレート
会  期:2008年10月4日(土)~12月14日(日)
会  場:サントリー美術館
開館時間:午前10時~午後8時(入館は閉館の30分前まで)

http://www.asahi.com/picasso/

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[鑑賞] フェルメール展 (2008/12/5)

081205205151 日本人の大好きフェルメール。
絵画芸術が来るというので、無理をしてウキウキしながら行きましたが、
実は、キャンセルになったとのこと。ちょっと、いや、かなり残念でした。
それでも、日本人としてはフェルメール7枚は押さえておかないと(笑)
私は「リュートを調弦する女」と「手紙を書く夫人と召使い」が特に好きでした。
前者は透明感のあるグレーと、光があたっているのに、なんとも顔色の悪い女性が魅力的。
後者は、前方にいる夫人より中央後方に描かれた召使のほうが、妙に幸せそうに、
知性のある表情をしていたのが印象的です。
あと、ステンドグラスの質感がいいですよね。美しい…。

しかし、しかし。
何といってもこの展示での収穫はカレル・ファブリティウスでした。
すごい質感。
ん?何年の作品だっけ?という視点と計算されつくした構成。
「歩哨」なんて、最近の作品と言われても、信じちゃいそうな…。
この作家さんもデルフトの大爆発に巻き込まれ早世し、
作品もほとんど吹っ飛んだため、現存が確認されているのは10数点しかないのだそうです。
4点も見ることができてうれしい限りです。
寡作だったのではないか、というむきもあるようですが、
私は工房に在籍していた事だし、筆は早かったのでは、と思います。
絵を見ただけで言うのもなんですが、
長生きしたら北斎じいちゃんみたいな年の取り方をしそうな研究家肌ですね…。

やー、ネーデルラント絵画大好き。

意外によかったのが、フェルメール全作品の実物大パネル展示。
画集ではイメージがわかなかった大きさの差が目の前にあって、
いつかこれも見たい、あれも見たい、と夢想できました。
回顧展的なものができないので、ああいう展示もありかな、と思いました。

個人的には時間がなかったので、作品数が少なかったのもありがたかったです。
十分一点一点をじっくり見ることができました。
人はフェルメール作品の前では多少乱暴だったかな。
でも無理して金曜日に早退して行った甲斐もあり、想像ほどではなくで満足でした。

<カレル・ファブリティウスについて>
17世紀前半のオランダの画家で、レンブラントのもっとも才能ある弟子のひとり。
デルフトを訪れており、フェルメールの遺品にその作品が2点含まれていたこともあって、
フェルメールに影響を与えたといわれている。

<インフォメーション> ※終了
フェルメール展 -光の天才画家とデルフトの巨匠たち-
会場:東京都美術館 企画展示室(上野公園)
会期:2008年8月2日(土)~12月14日(日)
 月曜日も休まず、12月14日(日)まで開室
 午前9時~午後5時(入室は閉室の30分前まで)
  ※金曜及び11月22日以降の土曜は午後8時まで
http://www.tbs.co.jp/vermeer/jpn/index-j.html

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[鑑賞] ボストン美術館浮世絵名品展

Boston やー、色が美しかったです。グラデーションもすごすぎる。
紫もほとんど退色せず、透ける表現まで残っていました。
そして、刷り板の木目まで見えました。
彫りもまったくつぶれておらず、その細いこと。
下書きを見ても、作者の構成力もさることながら、
浮世絵工房職人の絵のうまさ、技術力の高さに、うなる思いです。
今も、漫画を見ていると、一億総勢絵のうまい時代だよなあ、
と思いますが、当時も絵のうまい人は沢山いたのでしょうね。
細かい押し出しも鮮明に残っていて、本当にすばらしかったです。
銅版画はかなり早い段階で日本にもあったということも知りました。
浮世絵って全部凸版だと思ってましたけど、
もしかしたら私が知らないだけで、一部に凹版の刷りもあるのかもしれませんね。
鈴木春信の見立シリーズはいいですねー。
色っぽいなあ。
広重の江戸百景両国花火は、本当に国内で見られる刷りと全然違いました。
とにかくドラマチック。ここまで変わるのか。
国芳は色が目に痛かった(笑)
この時代は、浮世絵に限らず、表現が生々しいというか、艶めかしいというか。
はー。点数も多く、有名どころの作家の美品は勢ぞろい。堪能しました。

図録が売り切れていたのですが、さすがこの品質の巡回展。
かなり早い時期になくなったようで、
再販分を予約注文で受け付けていました。よかった。
↑まだ来ない・・・。12月上旬が終わってしまいますがな・・・。!!
   →12月下旬に無事届きました。図録の構成&印刷も結構いい出来です。嬉しい

<インフォメーション> ※終了
ボストン美術館 浮世絵名品展
会期:2008年10月7日(火)~11月30日(日)
午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)
※入館は閉館の30分前まで
会場:江戸東京博物館1階 企画展示室(東京都墨田区横網一丁目4番1号)
http://www.ukiyoeten.jp/index.html

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[鑑賞] 線の巨匠たち展 (2008/11/24)

[鑑賞] 線の巨匠たち展 (2008/11/24)
大好きな素描の展示を藝大美が行っているということで、
貧血でぐらぐらな体を引きずっていってきましたよ。
サルヴィアーティの「目を閉じる女性」がまずは迎えてくれます。
[鑑賞] 線の巨匠たち展 (2008/11/24)
やわらかい線と繊細な表情がすごく素敵で、
一通り見終わってから、閉館間際まで見とれてしまいました。
素描だけではなく、銅版画もありました。
デューラーのエングレービングっぽい線がいかにも!かてえ!という感じで素敵です。
ふわふわしたルーベンスの素描も。
[鑑賞] 線の巨匠たち展 (2008/11/24)
ルーベンスとダヴィンチに関しては、素描のほうが断然好きです
もちろん油彩も好きですが…。
ルーベンスに関しては、有名どころのを生で見ることができたら
意見が変わるのかもしれないですけど、今のところ。
どうにもパトラッシュとネロが死ぬシーンが思い出されて、
日本では不利な画家な気がする・・・。
レンブラントの「病人を癒すキリスト」が2枚も来ていました。
この頃から和紙は美術の世界で珍重されていたのですね。
クッククックとカラームの「木のある風景」も素敵でした。
カラームのほうは風の音が聞こえるようで、特に良かったです。
[鑑賞] 線の巨匠たち展 (2008/11/24)
特別展示ということで、日本の風景画も展示されていました。
特に高橋由一の絵が良かったです。
近代の画家さんには、有名なのに知らない人が沢山いる私です。

<インフォメーション> ※終了
線の巨匠たち−アムステルダム歴史博物館所蔵 素描・版画展
会期: 2008年10月11日(土)-11月24日(月・祝)
月曜日休館〔ただし10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館、10月14日(火)、11月4日(火)は閉館〕
午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館 展示室1,2(地下2階展示室)
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2008/ahm/ahm_ja.htm

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[鑑賞]大琳派展−継承と変奏− (2008/11/16)

[鑑賞]大琳派展−継承と変奏− (2008/11/16)
風神雷神対決は、出光に軍配かな。
個人的に、あの学芸員さんのマニアぶりは、本当に面白かった。
ゆったりと見ることができたのは、東博でしたけれど。
損した気になる、という人も多いけど、大物はやっぱりゆったりと見たいです。
さすがに有名なものが集まっているだけあって、見たことある作品が多かったですが、
(出光には通っているし、他でも琳派展は多いしね〜)
それでも、あまり出てこない良品なんかもあり、満足でした。
特に海外の美術館の作品は、あまり見られないわけで、嬉しい。
(でも、今回の花鳥図は見たことがある気がするのは気のせいか・・・?)
抱一や基一のバリエーションの多さを見ることができたのも、よかったです。
抱一って、人物画が下手なイメージがあったのですが、
あれは、初期琳派風に書いていただけで、
きちんと美人画風や、天竺画風にも書けるんですね。
ごめんよ。抱一は花鳥画だけでいい、なんて思っていて。
本当に器用な人だったんだなあ。やるじゃん、おぼっちゃま。

でも、もう少し博物学的な企画展もしてほしいな。
もっとねちっこい関係性の考察とかほしかった。
東京には公立美術館は山ほどあるんだからさあ・・・。
東博が美術館的で、出光が博物館的というのも面白いけどね。
次回の企画展、相国寺展も見逃せません。
いいものも見たいけど、博物学的なアプローチも期待します。

(またも)最終日に行ったのですが、前半の展示品のほうが初見になるものが多くて、残念でした。
最終日にしては、驚くほど混んでいなかったです。(たまたま?)
風邪ひいていたので特にありがたかった…。

<インフォメーション> ※終了
尾形光琳生誕350周年記念 特別展「大琳派展−継承と変奏−」
会期 2008年10月7日(火)〜11月16日(日)
会場 東京国立博物館 平成館 (上野公園)
開館時間 9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日は午後8時、土・日・祝日は18:00まで開館)
http://www.rinpa2008.jp/

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[鑑賞]没後50年 横山大観――新たなる伝説へ (前期)

[鑑賞]没後50年 横山大観――新たなる伝説へ (前期)
2/9(土)
国立新美術館へ、前期駆け込みで大観を見に行ってきました。
http://www.asahi.com/taikan/

本当はロートレック展もいけないだろうか・・・と思っていたのですが、病院が思いのほか長引いて、無理と悟りました。
新美、初めて行ったとき会場づくりが巧かったので、楽しみにしてたんですが、
展示場に入ってイキナリばーんと「無我」が!黒山の人だかりが!!
・・・。
展示する方の気持ちはわかるんですけどね・・・結果もわかるじゃないですか・・・。
そこで部屋に入場する人自体を足止めするイメージだったのかもしれないですが、足止めしすぎ・・・。
トップバッターには、無名だけどどう見ても良品くらいがちょうどいいかと。
ライティングもあまり良くなくて、10年くらい前の展示会ですか?というくらいケースが人を映してました。
やっぱり、企画によるということでしょうか・・・。
それとも使っていたケースの素材が良くないのかしら。
残念。

それでも、作品はとにかく素晴らしかったです。
私はやっぱり閉館間際までになりそうだったので、後半から鑑賞しました。

どれも素晴らしいのですが、特に印象的だったのは、前期展示のみの「早春」。墨の中に鮮やかな朱が美しかったです。

開けた展示室に出ると、「夜桜」「紅葉」の鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。
これまでの混みようが嘘のようにゆったりとみんな思い思いの角度から、大観を満喫しているようでした。

桜が夜の闇に溶け込んでいる様の美しいこと。
水に沈みゆく紅葉の朱の深くて鮮やかなこと。

手法は大胆に違っても、並べて不思議にしっくりとします。
どちらも静かな中に、葉ずれと落葉というささやかな動きと、立ち上る煙と絶え間なく流れる水の大きな動きがあるせいでしょうか。

近くで花や葉の一つ一つを楽しみ、少し離れて隣同士の色彩を楽しみ、遠く離れて全体の美しさを楽しむ。
ここの部屋は、広さといい、椅子のしつらえといい、とても素敵でした。
(椅子に座ると、ちょうど両眼に屏風が収まる位置なんですね)

後ろを振り向くと、今度は海山十題が。
その中の「海潮四題」がとても良かったです。
他の絵の傾向を見ると、おそらく、春→夏→秋→冬というのが元々の順のように思うのですが、今回は秋の出品がないからか、冬→春→夏の順にかかっていました。
それがまた、冬から春に目を移したときに目に入ってくる優しい光を劇的にしていて良かったです。
一枚一枚もため息が出るほど素晴らしかったです。
深いなあ・・・。これが軍事資金のために描かれたとは・・・。

今回、広い会場を利用して、2つの巻物をすべて開いた状態で見ることが出来ました。
特に「生々流転」は人気があり、激混みでした。
会場係(学芸員ではなさそう)の人たちが、「並ばなくてもご覧いただけます」というので、列に並ばなかった人が、最前列じゃないとまったく見えないことに後で気付くせいで、逆に前半部分で割り込みが発生し、人が流れなくなっている、という感じでした。
しかも所詮ムリムリ割り込みをする人たちは、余白や波目の緩やかな変化を鑑賞できるわけもなく、途中で足早に抜けてしまうので、海にたどり着いたころには、がらがらという感じになってました。
ううーん。これが巻物展示の限界だよなあ。
なんか、最後の竜でさえ見逃している人がいそう。
まあ、何を見るかなんて、人によるんだろうけど、けど、じゃあ最初から見なけりゃいいのに!とも思ったりして。
霧が雲になり谷間に沢を生み、沢が集まって川になり、川が平地で大河になり、大河は海に注ぎ、海から雲になって、水神は雲に潜む。人間の暮らしとともに水の一生が見事に描かれていましたよ。
単純な線で水量や高低を表す技量は凄いです。
閉館間際にもう一度見に行ったのですが、やはり自分のペースで見た方が満喫できました。失敗失敗。

もう一つの巻物「四時山水」は、竹林が素晴らしくて!!
何回も見てしまいました。
(立ちどまれないからね)
こちらはこみこみというわけではないですが、最後まで人が途切れていなかったみたいです。

「或る日の太平洋」は、確かおととしの秋に名品展で見たと思います。様々な作家の名品展で見るのと、一人の画家の晩年の名作として見るのでは、美しさは同じでも、やっぱり受ける雰囲気が違うのね・・・と思いました。

他にも、ボストン美術館の金魚とか、なまめかしい菊児童など、大観の幅の広い画才を素直に感じさせられる展示で、とても良かったです。
旅行かばんの中身、絵の道具、奥様にデザインした着物(粋・・・)なんかもあって、興味津々でした。

「無我」「夜桜」「紅葉」は残念ながらかけかえです。
その分、後期も大物がやってきます。
後期は金曜の夕方に行ってきます。楽しみ〜。

関係ないけど、参考出品の尾形光琳の襖絵?を「これ大観じゃねんじゃね?」「じゃ、とばすか」といってる学生さんがいました。光琳もカタナシ(笑

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[鑑賞]北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-

[鑑賞]北斎-ヨーロッパを魅了した絵師-
[鑑賞]北斎-ヨーロッパを魅了した絵師-
写真はり忘れました。
看板と出たときの江戸に沈む夕日。
効果音は白鳳対朝青龍の入場前の掛け声だった模様。

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